塗料といえばハケですが、まずはこの基本的な塗装用具であるハケについて説明しておきましょう。ハケの形としては、スジカイバケ、平バケ、ズンドウバケの3種類があります。
スジカイバケは柄がハケのラインに対して45度傾斜しているもの。木造住宅の骨組みの変形を防ぐために、柱と柱の間に対角線方向に入っているスジカイを柄の角度が連想させるためにこのネーミングがついたと思われます。このスジカイバケは、細かい部分が塗りやすく、ハケの主流になっています。
平バケはハケ先が平らで幅が広く、広い面を塗るのに適しています。ただし今はローラーバケやコテバケを使うので、ほとんど使われなくなっていますが、油性塗料用、水性塗料用が市販されています。
ズンドウバケはハケ先がぶ厚く、毛の量も多くできています。粘度の高い油性塗料に使われ、しかも塗料を多く含むことができるので、昔トタン屋根などを塗るのに使われてきましたが、今では限られた場合にしか使われません。
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