換気扇のネット、カバー、ファン、レンジの受け皿など、はずせて水洗いできるものに限りますが、かなりのベタベタ汚れも、つけ置きタイプの「ワイドマジックリン」(花王)の洗剤溶液につけ込むだけで、楽に落とすことができます。
つけ込んでいる間にほかのことをすることができて能率的ですし、夜寝る前につけ込んでおくのも方法です。
なお、魚焼きグリルもきれいになると「ワイドマジックリン」のCMで流れていましたが、やってみたら取れないという人が多いようです。魚の油汚れなどのベタベタ汚れはきれいに取れますが、焼き付いた汚れは落ちません。したがって、焼き付きのひどい五徳の汚れにも、あまり効果はないので、よくわかって使うようにしましょう。
さて、つけ込むとなると、その容器をどうするかということになりますが、大きなポリ袋を利用すれば、洗い桶、バケツ、洗濯用のカゴ、段ボール箱など身近なものを使うことができます。ただし、お湯を入れると重くなるので、流すときのことも考えて選びましょう。換気扇のネジなど小さいものは、空きビンで別にしておくと、なくす心配がありません。
つけ置きのポイントは、まずお風呂ぐらいの温度のお湯を使い、洗剤を入れたらよく混ぜること。汚れのひどい部分を下に向けてつけて置くと効果的です。つけ置きの時間や分量について、説明を読んでください。換気扇のネットなどアルミ製品は、長くつけて置くと、変色するものがあるので2時間以上はつけ置かないこと。
前につけ置きをしたとき、つけ置いた洗剤溶液が汚かったので、さっさと流してしまったことがあり、その後で汚れを歯ブラシなどでこすり落とそうとしたら、ベタベタ汚れがあちこちについて、大変だったという失敗の経験があります。つけ置きが終わったら、そのつけ置いた洗剤溶液で洗うのが大切なポイントです。洗剤溶液の界面活性剤が、汚れを取るとともに、汚れを再付着させない効果があるからです。同じ理由で、油汚れを洗った洗剤溶液を、排水口に流しても配水管に油汚れがつく心配はいりません。
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1.つけ込む
容器にポリ袋を敷き込み、40〜50℃のお湯を入れ、洗剤を入れてよくかき混ぜてから、汚れを下にしてつけ込む。 |
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2.汚れをこすり取る
汚れに応じて30分から数時間つけ込み、洗剤溶液をつけながら、歯ブラシなどでこするとおもしろいようにきれいになる。 |
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3.水洗いをする
最後に水洗いしてよく乾かす。 |
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