市販されている塩素系カビ取り剤は、カビの胞子や菌糸を殺菌し、さらに漂白してカビを消す効果があります。一方、塩素系漂白剤には、洗濯用の「ハイター」(花王)や、キッチン用の「キッチンハイター」(花王)、「キッチン キレイキレイ お台所の除菌&漂白」(ライオン)などがあり、これもカビを取る効果とては、カビ取り剤とそう変わりません。つまりカビ取り剤も塩素系漂白剤も、主成分が次亜塩素酸ナトリウムで、内容はほぼ同じだからです。
ただ、だからといって、みんな同じというわけではありません。そこで、基本的な違いを知っておきましょう。
●カビ取り剤とキッチン用漂白剤には、界面活性剤が入っていて、殺菌漂白効果に加えて、汚れ落とし効果などもあります。洗濯用漂白剤には界面活性剤は入っていません。
● カビ取り剤は、安全のために濃度の上限が決められていて、濃度はあまり高くありません。漂白剤のほうが濃度が高くなっています。
● カビ取り剤は、飛び散りを防ぐために、泡やジェル状にスプレーできるようになっています。また、技術革新が進んでいて、カビが速く消えるようになっていたり、ゴムの部分に浸透しやすいようになっていたり、いろいろな工夫がされています。
したがって、基本的には、漂白剤を使うより、カビ取り剤を使うことをおすすめします。
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