DIYCITYトップ画面へ TOPへ
ACE HARDWARE JAPAN
工具
住宅設備
クラフト
エクステリア
塗料




 

【塗装】  塗装用具と塗料の後始末 [1]

Page 1 2 3 4

監修

■山田 芳照
DIYCITY代表
DIYアドバイザー
ホームセンター達人
DIYプロダクション代表

<プロフィール>

テレビ番組出演も多くDIYブームの仕掛け人として活躍している。DIYに関する出版も多数。また、イベントなどでの講師経験も豊富。2011年にDIY女子部を立ち上げた。

ひとくちメモ 受け皿を洗わないですむ方法

使いかけのハケ類 を固まらないようにするには

 先に隅のほうを塗ったスジカイバケやミニコテバケなどは、ローラーバケやコテバケで全体を塗っている間は使いません。また塗料を2度塗りする場合は、1度目の塗料が乾くまで待つことになりますし、途中で塗装を休む場合もあります。このように使いかけのスジカイバケ、ミニコテバケ、ローラーバケ、コテバケを、塗料がついたまま放っておくと、塗料が乾いて固まり、使えなくなってしまいます。特に水性塗料は乾きが速いので、うっかりするとすぐに固まり始めてしまいます。ハケ類を固まらせないためには、空気に触れないようにしておくのがポイントです。

ハケを水につけておく

  一番簡単な方法は、水性、油性どちらの塗料のハケ類も水につけておくこと。水性塗料の場合は、水につけると塗料が水に溶だしますが、そのまま水に入れておけば、ハケ類に残っている塗料は当然固まりません。油性塗料の場合は、水につけても塗料は溶けだしませんが、水につけておくことによって塗料の揮発を防ぐので固まりません。

 もう使わないハケ類は、洗うまで水につけておきます。つけておいたハケをもう1度使うときは、水性塗料、油性塗料ともに、水をしっかり拭き取ってから使い始めるようにするのがポイントです。水性塗料の場合は、ハケ類に水が残っていると塗料が薄まってしまい、ちゃんとした色にはなりません。新聞紙などに押しつけたり、塗りつけて水をきちんと取ってから塗り始めます。

 なお、ハケ類を水につけておく容器は、塗料のついたハケ類を入れると、どうしても塗料がついて汚くなってしまい、その容器は塗装が終わったら捨てることになってしまいます。そんなときには、容器にポリ袋やビニール袋を敷き込んでから、水を入れると、容器が汚れません。これならば身近なバケツや洗面器などを使えるので、試してみてください。
ハケを水につけておく
使いかけのハケ類は、水性塗料も油性塗料も水につけておけば固まらない。容器を汚さないためにはポリ袋などを敷き込むとよい。 

ラップで包んだりポリ袋に入れておくのも方法

使いかけのハケをポリ袋に入れておく 使いかけのハケを水に入れておく方法は簡単ですが、水性塗料の場合、もう1度使うときに水をきちんと取るのがかなり大変です。ハケをまた使う予定のときは、ラップで包んだり、ポリ袋に入れて空気を追い出して、空気に触れないようにしておいておくのも方法です。

ハケが固まりかけたとき

 うっかりして、ほんの少し固まり始めてしまった場合、ハケならば水性も油性もラッカーうすめ液に少しつけておくと、柔らかくなってまた使えます。ただし一度しっかり洗ってから使うこと。なおカチカチに固まってしまったものは、ラッカーうすめ液につけても、なかなか柔らかくなりません。
またローラーバケやコテバケ、ミニコテバケはラッカーうすめ液につけると、モケット部分などがはがれてくるので、この方法は使えません。

ハケ類の上手な洗い方(水性塗料)

 水性塗料で塗装した後のハケ類は、水でしっかり洗ったつもりでも、次に使うときにゴワゴワしてしまい、使えなくなることがよくあります。また水で洗えるという意識があるため、すぐに水道水で洗い始めてしまうことが多いようです。ところがいつまでたっても塗料がきれいにならないという経験はありませんか。

上手に効率よく洗うには、水牲塗料であっても、洗う前に塗料をヘラなどでしごき、また新聞紙などに塗料がつかなくなるまで、塗りつける作業をしてから水洗いすると、楽に洗うことができます。

さてここからが、ハケ類をしなやかに仕上げ、次の塗装にも使えるようにするためのポイントです。水洗いだけですませてしまうと、乾いたときにゴワゴワしてしまうので、だいたい水洗いできれいになったところで、食器用洗剤を使って抱立ててよく洗います。そして最後に水洗いして陰干しをします。

ハケ類の上手な洗い方(油性塗料)

ハケ洗い液 油性塗料の場合は、洗い始める前にヘラでしごき、できるだけ塗料を取り、さらに新聞紙などに塗りつけて、塗料がつかなくなるまでこすりつけます。水性塗料のときよりもしっかりこの作業をすることが必要です。
この後ペイントうすめ液で洗いますが、大量に使わないときれいになりません。灯油できれいになるまで下洗いし、最後にペイントうすめ液で洗うのも、経済的な方法です。そして最後は食器用洗剤で洗い、水洗いしたのち、陰干しします。

 また市販されている「ハケ洗い液」(アサヒペン、アトムサポート、カンペハピオ、ニッペホームプロダクツ)というユニークなものがあります。新聞紙などでできるだけ塗料を取ったハケを、少量の「ハケ洗い液」で1度よく洗います。すると油性塗料なのに、あとは水洗いをすることができて、しかも洗剤で洗う必要がありません。

 「ハケ洗い液」は、界面活性剤と有機溶剤が主成分で、油性塗料を溶剤で溶解し、界面活性剤の働きで浸透、乳化、分散するので、水洗いで油性塗料が取れるというもの。もちろん念のために最後に食器用洗剤で洗えば、完ぺきにきれいになります。油性塗料を使ったハケを洗うときには、これを利用すると便利です。もちろんローラーバケやコテバケにも使えます。

 なお油性塗料を洗うときは、ベタベタしたり、手も荒れるのでビニール手袋をしましょう。

ハケ類を陰干しするとき

ハケを陰干しする ハケを陰干しするときは、ハケの場合は容器などに立てて、毛の部分を上に向けておくことをおすすめします。毛の部分を下にして干すと、ほんの少しでも塗料の樹脂分が残っていると、毛先を固めてしまうこともあるからです。毛の部分を上にしておくと、樹脂分が残っていても、毛の付け根で固まるので、次に使うときには支障がありません。

 コテバケの場合にも同じことが言えますが、ローラーバケの場合は当てはまりません。

Copyright (C) 1997 DIY CITY All Rights Reserved. Designed by Dyna City Corporation