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ミニ温室の作り方
- 2023/11/30
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室内やベランダなどに置いて、小型の多肉植物などを冬越しさせるための温室を作ることにします。枠は耐候性の高いサーモウッドという木材、透明パネルは中空ポリカーボネートシートを使用。額縁状に作ったパネルを接合して箱型に組み立てることで、柱のないすっきりとしたデザインにします。設置場所や入れる植物の大きさなどに合わせて、必要なサイズで作ってみましょう。
完成サイズ:幅460×奥行343×高さ354mm
●材料
サーモウッド(14×48mm)
・枠:長さ460mm 2枚、長さ450mm 4枚、長さ325mm 2枚、長さ195mm 2枚、長さ245mm 2枚
・底板:長さ385mm 3枚
サーモウッド(30×40mm)
・枠:長さ300mm 4本、長さ250mm 2本、長さ235mm 2本
・底板つなぎ:長さ315mm 2本
工作材(6×18×900mm) 6本
・中空ポリカーボネートシート(900×450mm)1枚
・蝶番 1セット
■道具
電動ドライバードリル、ノコギリ、カッター、サンドペーパー、耐水性木工用接着剤
1.前後面のパネルを組み立てる
額縁のように角を直角に組みつけるために、すべての枠材の両端を45度にカットします。
前面パネルは450mmと195mm、後面パネルは450mmと245mmの枠材をネジで固定して、それぞれ額縁状の四角い枠を作ります。
角をつなぐときは、木口に木工用接着剤を塗り、写真のように40mmと65mmの細軸ビスを打って固定します。今回のように厚みの少ない木材を使う場合は、割れを防ぐために下穴をあけてからネジどめしてください。
小さい枠が前面パネル、大きい枠が後面パネルになります。
2.ポリカーボネートシートを取りつける
取りつける枠の内寸より縦、横20mm程度大きいサイズにポリカーボネートシートをカットします。筋と直角の方向にカットするときは、1度で切ろうとしないで、繰り返し何度か刃を入れてカットしましょう。
枠にカットしたポリカーボネートシートを置きます。作業しにくいと感じたら、両面テープを使って仮どめすると良いでしょう。
枠の内側に合わせて長さをカットした工作材を、16mmビスでポリカーボネートシートを押さえるようにネジどめします。
前面パネルと後面パネルができあがりました。写真は裏側から見た状態です。
3.フタ用パネルを作る
前後面のパネルと同じ手順で、460mmと325mmの枠材を使ってフタになるパネルを作ります。
4.側面パネルを作る
250mmと300mmの枠材の上端を角度をそろえてカットし、235mmの枠材でつないで固定します。下穴をあけてから、75mmの細軸ビスでネジどめします。
300mmの枠材を上端に当て、縦枠に合うように線を引いてカットします。
斜めの枠材をネジどめして、側面パネルの枠を2組作ります。
先に作ったパネルと同じ手順でポリカーボネートシートを取りつけて、側面パネルのできあがりです。底板が入るぶん、下側は54mmあけてポリカーボネートシートを取りつけておきます。
5.底板を作る
385mmの底板材を3枚並べ、底板つなぎ材をネジどめして固定します。
6.温室を組み立てる
側面パネルを底板の下端にそろえて50mmの細軸ビスで固定します。
前面パネルと後面パネルを30mmの細軸ビスで側面パネルに固定します。
後面パネルに蝶番でフタを固定します。蝶番を取りつけるときは、位置をあわせてマスキングテープで仮どめしておくと作業が楽にできます。
ポリカーボネートシートの筋がレトロなガラスを思わせるオシャレな簡易温室が完成しました。
■(著)山田芳照 :ミニ温室デザイン、DIY技術監修、DIY講師