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アディロンダックチェアを作る
- 2024/5/27
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日本ではあまり知られていませんが、アメリカでガーデンチェアといえばこのアディロンダックチェアが有名。少し広めの庭やバルコニーがある家で、よく使われている代表的なスタイルです。 このチェアが誕生したのが1900年代初めごろ、ニューヨーク郊外のアディロンダック山地。ここに別荘を持つ男性が家族とくつろぐために、個人的にデザインしたコテージ用のチェアが原型とされています。それが人目に留まり、やがて全国へと広まってガーデンチェアのスタンダードとして定着したようです。 低くて後傾した着座姿勢、体を包み込むように丸みをつけた背もたれと座面は、ゆったりくつろぐリラクゼーションチェアとしては最適です。なによりこのデザインを平らな木の組み合わせで実現しているところが驚きであり、木工作品としての面白さでしょう。 アディロンダックチェアは普及するのにともなってたくさんのデザインが派生し、プラスチック素材で量産されるまでになっていますが、雰囲気まで楽しむのなら原型に近い木製に限ります。自作するのに難しい技法や特殊な工具は必要ありませんが、曲線のベースになる各パーツの成形には気を使いたいところです。完成時の座り心地を想像して、各工程を楽しみながらじっくり作ってみてはいかがでしょうか。
線に沿ってジグソーで外周をカットします。曲線用と直線用のブレードを使い分けると、カットが安定します。
両サイドのフレームが出来上がりました
前脚を作る
前脚の方から35mmの木ネジを打ってフレームに固定します。
どちらも前脚を外側にして、左右対象に組み付けてください。
座板をフレームの後部に外面を合わせてネジどめし、作業しやすいようにフレームを仮固定します。
3か所に35mmの木ネジを打って固定します。支柱の上端が後下がりになる向きで固定してください。
チェアの土台となる部分の組み立てが完了しました。
支柱上部に木工用接着剤を塗り、前面をそろえて35mmの木ネジで固定します。
下部の背板受けを固定します。フレーム後方の平らな箇所に後側をそろえてネジどめします。
背板受けにセンターを合わせ、板を押し付けながら35mmの木ネジを2本ずつ打って固定します。
すき間を調整しながら、背板を扇状に張ります。
ジグソーで背板の上部をカットします。
座板を固定します。
前側は3か所に35mmの木ネジを打ち、ひじ掛けをしっかり固定します。
背板、座板、ひじ掛けは木目を生かせる家具用オイルで、脚とフレームは部材の形が引き立つ色で塗り分けます。
■山田芳照 :アディロンダックチェアデザイン、DIY技術監修、DIY講師