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再湿タイプのふすま紙で、ふすまの張り替え
- 2024/2/8
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部屋を彩るふすまに、汚れや色あせ、やぶれが目立つようでは、和室の雰囲気が台なしです。劣化が気になりはじめたら、張り替えでリフレッシュしましょう。昔ながらの本ふすまの場合は枠をはずす手間がかかりますが、ベニヤ板などを下地に張った板ふすまと呼ばれるタイプであれば、枠を触らずに作業できるので簡単です。 張り替え用のふすま紙には、簡単に張れるアイロンタイプ、シールタイプなどもありますが、仕上がりがきれいな再湿タイプがおすすめです。2枚程度までであれば、古いふすま紙の上に重ね貼りができます。
今回使うのは、ふすま紙(再湿タイプ)
1 枚分のサイズにカットしたふすま紙は、作業しやすいように巻きぐせを取っておきます。角の部分から斜め方向に逆巻きすると、シワにならずにくせを取れます。
びょう抜きのヘラを引き手金具の下に差し込んで少し持ち上げ、浮いたクギの頭をびょう抜きでつかんで引き抜きます。
びょう抜き
破れをそのままにして新しいふすま紙を貼ると、その部分が浮いてきれいに仕上がりません。先に下貼り紙や茶チリで補修しておきましょう。
作業中、枠にのりがついて、汚れないように、枠の幅より太いマスキングテープを貼って養生します。
ふすま紙の端をふすまの上端にピンチで仮どめし、軽く引っ張りながら下まで伸ばします。
伸ばしたふすま紙の下側を、枠の外側に沿ってハサミでカットします。ふすま紙が短いと作業しにくいので注意します。
たっぷりと水を含ませたスポンジで、ふすま紙の裏面を叩くようにして濡らし、のりを戻します。
ふすま紙の裏面についているのりを戻すには、水をたっぷりつける必要があります。水の量は、ふすま1枚分につき約400cc(コップ2杯分)が目安です。強くこするとのりが取れるので、スポンジで軽く叩くようにして全体を濡らします。その後は紙が伸びきるまで3〜5分待ち、指で触ってぬるぬるしてきたら貼りごろです。
端の余りが均等になるように、ふすま紙をふすまの上にのせ、上端を縁に沿ってなでバケで押さえて位置決めします。
なでバケを使って真ん中を下へ、さらに左右へ空気を追い出すようになでます。シワができたときは、一度はがして押さえなおしてください。
縁の部分はなでバケで叩きながら押さえて、隅まできちんと貼ります。浮いているようなら、ヘラで押さえてください。
縁にカット定規をあて、カッターの刃ができるだけ奥に入るようにして余りをカットします。途中でカッターをはずさず、定規をずらしながら1辺を切ります。
カット定規
浮いた縁の部分をなでバケでなでて押さえなおします。張ったあとにできたたるみは、乾燥とともに張って消えます。
ふすま紙の上から引き手の穴を探し、カッターで十字に切り込みを入れて指で押さえます。
クギ穴の位置が上下になるように引き手金具をはめ込み、クギ締めでクギをしっかりと打ち込んで固定します。
■(著)山田芳照 :ふすまの張り替え、DIY技術監修、DIY講師