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自転車の錆を簡単に取る方法
- 2023/9/4
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家庭にあるもので錆びさせやすいものの筆頭が自転車でしょう。金属部品が多いうえ、細々とした部品がたくさんついているので、錆が進んでから落とす作業は大変な労力がかかります。大切に長く乗り続けるためには、錆が軽いうちに対処しましょう。
自転車の錆を取ったほうが良い理由は、大きく2つあります。ひとつは見た目の劣化を防ぐため、もうひとつは機能の劣化を防ぐためです。チェーンが錆びると摩擦抵抗が増して動きが悪くなり、ペダルが重くなったり、速度があげにくくなります。ブレーキレバーやワイヤーが錆びれば、動きが鈍くなって安全な操作ができなくなります。
鉄製の部品で未塗装の部分は錆ができやすいものです。錆を見つけたら、ここで紹介する方法で錆取りをしましょう。
●化学的に分解して落とす
錆を取るときはできれば新しい傷をつけずに作業したいもの。錆が軽い部分は化学的に分解するタイプのサビ落とし剤から試してみることをオススメします。このタイプは擦ったり削ったりする必要がないので作業も楽です
キャップについているハケで、錆びている部分にサビ落とし剤をたっぷり塗りつけます。
Before
5~10分後、きれいな乾いた布でよく拭き取ります。1回で取り切れない場合は、繰り返し作業します。写真のように軽めの錆でしたら、このタイプの錆取り剤で簡単に対処できます。最後にサビ止め油を塗って錆の再発を予防しておきましょう。
After
●研磨剤で擦り落とす
上記のサビ落とし剤で取りきれない錆は、研磨剤入りタイプのサビ落とし剤を使って擦り落とします。
適量の研磨剤入りサビ落とし剤をウェスにつけて錆びている部分をよく磨きます。
Before
乾いた布で乾拭きをすると、先ほどは取り切れなかった錆が見事になくなり、表面には光沢が戻りました。こちらも錆止め油を塗っておきましょう。
After
●ワイヤーブラシやサンドペーパーで擦り落とす
上記の方法でなかなか効果がない頑固な錆は、最終手段として力づくで擦り落とします。表面を赤サビが覆ってボロボロになり、傷をつける心配をする段階ではありません。まずはワイヤーブラシでできるだけ錆を擦り落とします。
次に#180程度のサンドペーパーを使って、残った細かい錆を擦り落とします。自転車のように曲線が多いものは、柔らかいスポンジタイプのサンドペーパーが使いやすく重宝します。細いスポークもしっかりとつかんで擦ることができます。
Before
重症だったため錆の跡が黒く残ってしまいましたが、赤サビそのものは落とすことができました。できるだけ早くサビ止め油を塗っておきましょう。
After
重症だったため錆の跡が黒く残ってしまいましたが、赤サビそのものは落とすことができました。できるだけ早くサビ止め油を塗っておきましょう。
車やオートバイ、ゴルフクラブ、工具などの金属部分にできた錆は、上記いずれかの方法で落とすことができます。金属表面の状態に合った方法で錆取りを試してみてください。
■(著)山田芳照 :自転車の錆を簡単に取る方法、DIY技術監修、DIY講師