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板張りのフェンスで庭の雰囲気をアップ ウッドフェンス
- 2023/4/25
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板張りのフェンスで庭の雰囲気をアップ
プロの施工方法に習ってフェンスを作ろうとすると、コンクリートで固めた基礎の上に支柱を立て
て、そこにヨコ材とフェンス板を張っていく手順になります。確実に倒れを防止するためには基礎作りから始める必要がありますが、腰下サイズのロータイプをDIYで作るのであれば地面に支柱を直接打ち込む方法でもOK。強度や耐久性の差はありますが、費用と手間をかけずに作りたい場合におすすめです。
フェンスには境界、目隠し、目逸らし、装飾などの効果があり、どの目的かによって高さやデザインが異なってきます。花壇への日当たりや風通しに影響する場合もあるので、目的をはっきりさせてプランニングしましょう。
フェンス板は薄くて軽いスギ材、少し厚みがあって幅の種類が豊富な1×材、モダンでスマート
な2×2材などがよく使われます。デザインに合うものを選ぶとよいでしょう
材 料
■フェンス板 スギ 90×600×厚み13mm
■ヨコ材 1×2材
■柱 角杭 45×45×1000mm
■屋外木部用塗料 ■木ネジ 45mm
道 具
■ 電動ドリルドライバー ■ ジグソー
■サンダー ■ノコギリ ■ハンマー
■水平器
スギ板を装飾加工する
1)600mmにカットしたスギ板を必要数だけ用意。軽くて加工しやすい厚さ13mmのスギ材を選んでいますが、1×材なども使用できます。
2)飾り切りの下書きに使用する型紙を用意します。型紙はデザイン例などをもとにして、プラ板や厚紙などで板幅に合わせて作ってください。
3)型紙をあてて鉛筆で輪郭をなぞり、フェンス板の先端に型を取ります。型紙を利用すると複雑な形であっても同じ図案を効率よく下書きができます。
4)線に沿ってジグゾーでカットします。板が狭く不安定なので、作業台からあまりはみ出さないように置いて安定した状態で作業しましょう。
5)すべてのフェンス板に装飾加工を施します。カット後はサンダーを使って切断面のバリを落とし、角を面取りしておきましょう。
6)フェンス板、ヨコ材、角杭といったすべての材料を屋外木部用塗料で塗装します。フェンス板は並べてローラーで塗ると効率よく作業できます。
魅せるフェンスを作るためにデザインをひと工夫
ウッドフェンスの印象を決めるのは板の配置と板の形状という2つのデザイン要素です。こ
こではそれぞれについてデザインパターンのいくつかを抜粋して紹介します。こうしてイラス
トで見比べるだけで違いは歴然。デザイン例をベースに板幅や色使いを工夫して個性的なフェンスに仕上げてください。
■フェンスデザイン
フェンス板を縦や横に規則正しく並べる以外にさまざまなパターンがあります。高さや並べ方に変化をつければ、フェンス全体に動きを出すことができます。外から見えるオープンな庭がコンセプトであれば、板の数を少なくして植栽を引き立てる装飾とするのもよいでしょう。
■ヘッドデザイン
フェンス板の先端部分、ヘッドのデザインとしては四角や丸、三角などはよく見かけますが、もっと凝ったものを作りたいという場合は上の図案を参考に。どれも欧米では一般的なデザインパターンです。そのまま型紙に写してもよいですし、気に入ったパターンにアレンジを加えてオリジナルをデザインするのも面白いでしょう。
支柱を立ててフェンス板を張る
1)フェンスを作る場所の両端に支柱を立てます。角杭の向きを合わせ、傾かないように気をつけながらハンマーで打ち込みます。
2)打ち込んでいく途中で何度か水平器をあてて、2方向で垂直を確認しながら進めましょう。
3)角杭はフェンス板より20〜30mm低くなるところまで打ち込みます。傾きを防ぐため、少なくとも200mm以上は埋まるように深く立ててください。
4)両端の支柱が決まったら、中間の支柱を間隔を均等にして立てます。支柱が細いので間隔が開きすぎないように、1800mm以内を目安にするとよいでしょう。
5)上下のヨコ材を取り付ける高さを決めて支柱に印をつけます。ヨコ材がフェンス板の飾り切りの部分にかからない高さにしましょう。
6)ヨコ材を印に合わせて45mmの木ネジで固定します。途中でつなぐ箇所は、支柱のセンターに合わせてヨコ材をカットしておきましょう。
7)下のヨコ材もネジどめします。ヨコ材が傾いていると仕上がりが悪くなるので、水平を確認しながら取り付けましょう。
8)フェンス板を25mmの木ネジでヨコ材に固定します。
9)フェンス板の垂直を確認してから下側もネジどめします。高さをそろえるために基準の土留ブロックとの間にスペーサーを入れています。
10)スペーサーとして厚さ13mmの木材を入れて、すき間をそろえながら2枚目以降を取り付けていきます。
11)道路からの目隠し効果を高めるためにすき間を狭くしています。風通しや花壇への日差しを確保したい場合は、すき間を広めにします。
12)ウッドフェンスの完成です( 写真は裏側から見たところ)。高さとすき間をそろえてきれいにフェンス板が並び、気持ちよい仕上がりになりました。
■(著)山田芳照 :ウッドフェンスデザイン、DIY技術監修、DIY講師